さらりとした散文

住み慣れた団地の一室を空っぽにして、成田行きの飛行機に乗り込み、今の土地に来てからもう三年目。

住めば都とはよく言ったもので、暮らしにはずいぶん慣れた。
最初の一年は暗い顔でくすぶっていたけれど、二年目には自分のあり方が大きく変わり始めた。
いろんな人たちの協力のおかげで、今も少しずつ少しずつ、歩みを進めている。

一方で、8年前と同じように、テレビでホークスの優勝を見届けて心を踊らせる自分もいる。
7回のジェット風船や、場内に描かれた福岡ならではの広告ロゴを懐かしく感じる。
だいたい、こんな風にして言葉を綴る行動も、ずいぶん前から一緒だ。

今、かたわらにある飲み物はチョーヤの梅酒。
お酒はちょっと強くなったんだよな。

変わったことと、変わらないことがある。
変えたいことも、変えずにいたいこともある。

今年も、あと少しでおしまい。(もう40回寝ればお正月)
来年はどんなことが待ち受けているだろう?
楽しみにしていよう、これからのことを。