天神さまを知りに

九州国立博物館『国宝 天神さま』展を見てきました。

いやー、今回も面白かったー。
教科書的な情報だけならいつでもWikipediaあたりでテキストを読めるけど、やはり、それを物語る貴重な品を目にするとなると俄然興味を引かれます。
道真について描かれているいくつもの縁起絵巻から、天神信仰が時と場所を越えて広まったことを実感できたり。

「北野天神縁起絵巻(承久本)」は特別展で展示されている実物の一部だけでなく、1階のスペースに展示された複製品で全巻を見ることもできました。
ドラマチックで面白い部分があって、江戸時代に歌舞伎の演目になったことにも納得。
終盤の地獄の描写は、これでもかってくらい文字通りの地獄絵図だった……えぐかった……。

あと、当たり前っちゃ当たり前のことだけど、今の福岡の地名が平安時代の話の中に出てくると「へえぇー」と思っちゃいますね。
歴史・伝承の世界と現実世界との接点を発見した時の、驚きというか喜びというか。


今回は初めて家族で見に行ったけど、十分満足できるペースで回れました。
ちょこちょこ話をする楽しさもあるし、一人行動だとつい体力が限界に達するまで休まず歩き続けてしまうので、むしろ今までより楽だったくらい。
次はどうするか未定だけど、また特別展に興味を引かれ次第行きたいと思ってます。
特に歴史好きというわけでもないのに、すっかりリピーター化してます。


(天神さま絡みで面白そうなページ)
菅原伝授手習鑑 - 文化デジタルライブラリー