タイムマシンシェルフ

カーペットの交換で部屋中のものを動かした際、扉付きの収納棚のめったに開けない段から、2冊の古いアルバムと数枚の裸の写真が出てきた。
あ、いや、「裸の写真」っていうのはそういう意味じゃなくって、アルバムに入れていない無造作な状態の写真という意味であって。


最初目に留まったのは、自分がカメラを向けて撮ったとおぼしき、実家周辺の風景写真。
その被写体を自分で決めたのか、それともカメラの持ち主に促されたのかは分からないけど、これと決めた対象をストレートに撮っている、小さな子どもが撮ったものにしてはちゃんとした写真だった。
……というか、今とやってることが変わらん……。

そして、かろうじて自我が芽生えたくらいから中学1年までの自分と、家族の写真。
自分の4歳当時のパジャマ姿は信じられないくらいかわいい。
保育園の集合写真は、どれが自分か分からない(汗)
9歳にもなると、けっこう今の自分と似たような表情をしてる。

母のパーマは火サスの再放送の登場人物のようで、
叔父も青年マンガばりにバリバリのパーマで、
亡き祖父の顔はイメージと微妙に違っていて(たびたび横になっているところにストロボを浴びせてるなぁ)、
祖母は一瞬誰なのか判断に迷ったくらい現在の伯母に似ていて。


少し前に「変わらないようでいて確実に変わっていく」と時の流れについて書いたけど、うーん、20年前後も経つとさすがに随分変わるもんだね。
きっと当時「フィルムがもったいない」と言われながら撮ったであろう室内での家族写真や、「なんでわざわざこんなものを」と呆れられたに違いない自分の持ち物写真なんかもあって、だけど今の自分は、それのおかげで当時目に映っていた光景を、生活風景の断片を思い出すことができる。
(「日常スナップ」みたいな言葉は当時知るよしもなかったのに、えらいぞ子供時代の自分! まあ、中には確かにつまんない写真もあるけど……)

こんなお宝が眠っているなら、今年こそ押し入れの奥の整理を少しは進めなきゃ。
あ、あと、アルバムに入っていない写真は無印のアルバムに入れよう。